編集長バン 2017年最後の手記
私が生まれた90年代というのは、アポロはとっくに月面着陸を成功させていたし、ベルリンの壁だって数年前に崩壊していた。生まれて数か月後にバブルははじけてしまっていて、その恩恵を受けることもできなかった。義務教育で社会科の授業を受けながら「なんだか微妙な年代に生まれてしまったなぁ」と思ったことを覚えている。ポジティブな“歴史的瞬間”だってあった。21世紀に変わる瞬間を経験できたし、あまりもう覚えてはいないけれど愛知で万博が行われ日本中がお祭り騒ぎになっていたニュースも画面の向こうに見ていた。まぁでも、その程度なのだーーー、私の生まれた年代はその程度ーーーーーーーーー・・・・・・
ーーー、と折に触れて己の悲運を呪ったものでしたが、決してそんなことはなかったーーーーーーーー・・・・・・今この瞬間、紅白歌合戦で数々の日本を代表するアーティストのパフォーマンスを見ながら、「この年代に生まれたことは最高だったんじゃないか」と思ってしまっている。実にちょろい。
序盤からフラフラと踊っていて、息が切れていて苦しそうで、最後には気を失って倒れてしまったアイドルは、そこまでして国民の大みそかに花を添えてくれようとしたのだろうか。
女性としてのエロスはこの人に凝縮されているのではないかと錯覚するほどのシンガーソングライターと、「ガッツだぜ」ととにかく我々を鼓舞してくれるシンガーソングライターのコラボレーションは日本に生まれてよかったと思わずにはいられなかった。
Xの文字を思わず頭上に掲げてしまうほどのエネルギーを持った世界的グループの圧巻のパフォーマンスには、日本中が真っ赤に染められたはず。
そして今、最高のアイドルが最高の笑顔と共にマイクをステージに置いた。
このあとは、芸能界引退を表明した歌姫が出演するという。
最高だな・・・・・・
めちゃくちゃ最高の年末だ・・・・・・・・
冒頭でなにやら自分が生まれた時代に対してネガティブワードを連発させてしまったけれど、こと2017年に関しては私は常に楽しんでいた。
なんだか本当に楽しかった。
1週間毎日2時間ほどしか眠れないほど追われた案件もあれば、およそ1か月の間ビックサイトに通い身体に限界が来て倒れたこともあった。
けれど、楽しかった。
そんなに倒れるまで働いて、この会社のライフワークバランスはどうなっているんだと思う人もいるかもしれない。そんな人のために写真を撮っておいたのでちょっとこれを見て欲しい。
これは、私がこの1年で行ったライブ・コンサートのチケットの半券である。
このけたたましい数のチケットが分かるだろうか。
社会人としての職務をなんとかギリギリでこなしながら、これだけのお金と時間を趣味に費やすことができた。
(遊びすぎじゃない?)
・・・そしてこれ。
本当に楽しい1年だった。
仕事をして、隙間に趣味を詰め込んで、充実した1年だった。
趣味を楽しむことの重要性も感じた1年だった。
念願のブログだって開設することが出来た。
口にすればやりたいことが出来る可能性があるってことも分かった。
来年も趣味を充実させつつ、そのポジティブな気持ちを仕事に持ち込んでいきたいし
頭の中にある不満や意見ややりたいことをもっと良いものに昇華させて実現させたい。
そんなことを思いつつ、2017年最後の手記を書き留めるのはまぁこのくらいにするとして、
そろそろ顔の良い男の子たちが歌い踊るカウントダウンライブを謁見する体勢を整えたいと思う。
2017年は大変お世話になりました。
こんなただ、だらだらと書き綴ったものをお読みいただきましてありがとうございます。
至らない点ばかりではありますが、何卒2018年もよろしくお願いいたします。
それでは、良いお年を。
バン
2017.12.31